うまくいく
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イタヤ細工の作り手さんのお宅にいくと、いつもこの馬ッコたちが迎えてくれます。
イタヤの額に、子供の手の平にも納まってしまいそうな小さな馬ッコが9頭。
馬が9で、「うまく」。何事もうまくいくようにとの縁起物だそうです。
小さくて可愛いものに弱い私は、いつもおじゃまするたびに
「いつか私にも作ってください」 と、控えめにお願いしてました。

私がお付き合いさせていただいているイタヤ細工の作り手さん、
以前は町の武家屋敷でイタヤ細工の実演をしていた方なんですが、
「もう歳だから」と数年前に武家屋敷での実演を引退されたんです。
話では、高齢になると材料をとるために山に入るのもできなくなってくる
その年の気候によっては材料が手に入りにくいこともあり、
後継者がいないとイタヤ細工の継承は難しい・・・って。

誰にでも後を継ぐことができるわけではないけれど
一人でも多くのイタヤ細工職人がいるうちに、町や県がもっと
伝統的工芸品の後継者を生む手助けをしてくれたらなと思います。

そんな事情もあり、当然 「あれとこれをいつまでに作ってほしい」 とは言えません。
でも、作れる人は貴重だから、できれば手が動く限り作り続けてほしいです。
イタヤのお弁当箱やカゴを見ていると、そう思わずにいられません。

・・・この間、冬を越して久しぶりに角館を訪れた際、帰り際に
「これ、約束しててなかなか作ってやれなくってなぁ・・・」って言って
玄関に飾ってあったこの壁掛けをくださいました。
恐縮でしたが、その気持ちが嬉しく、大切にすることを約束していただいてきました。
裏には、作ってくださったお父さんの名前が油性マジックで書いてて
それはそれは、ココロ暖まるサインなのです。

いつも元気に駆けるこの馬ッコたちのように、作り手のお父さんとお母さんにも
ずっとずっと元気でいて欲しいと思います。私も、頑張らなくちゃ。
by mitsubachi-38 | 2012-04-10 07:50 | 日々のこと | Comments(0)
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